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2021、ハマコ納め

本日は、2021年最後の『100人のハマコ』撮影日でした。

今回でついにハマコさん90人台に突入しましたが、カメラマン加藤さんの「初めて」を沢山聞きました。

「初めて」手を撮れた。
「初めて」本牧の海と月が見えた。
「初めて」ラインを越えられた気がした。

90人撮ってきてもなお「初めて」を感じられる撮影って、凄いな…と思います。
それだけ女優のバリエーションが多く、かつそれぞれがイメージする「メリケンお浜」が多様ということなのでしょうか。

素敵な企画ですね!とか、元共演者が参加していてぜひ撮ってもらいたいと思って!というお話を聞くと、何もしていない私ですが何だか嬉しくなります。

100人目が見えてきた今、嬉しいような寂しいような気持ちです。あとたった数名ですが、来年も素敵なハマコさんと出会えることを楽しみにしています。


文責:三宅萌

目が語る

【article】

こんにちは。そろそろ夏も終わりそうな気配を感じる今日この頃ですね。

先日、ハマコの撮影も、8月分全て終了しました!この1ヶ月だけで、40名もの撮影を敢行しました。カメラマン加藤さんの体力がすごい。

彼の話していた中で、「結局目しか見ていないんだよね」という言葉がとても印象的でした。どれほど身体が動いていても、目が死んでいたら、それは心が無いのと同じ。ハマコとして生きられているかと聞かれたら…答えは分かりますよね。

彼女を演じるために、衣装・小道具や物語を準備してきて下さる女優の皆さまには、リスペクトしかありません。感染症対策のため撮影時間はたったの15分ですが、その時間の濃いことと言ったら…!(前回も書きましたが、私は端っこで身を潜めています。身の潜め方が上手くなったと褒められました…)

ついに70人撮りきった本企画。100人目まで、着々と進んでいます。
次回の撮影は、少し空いて11月になりました。既にご応募して下さっている方々、そしてこれから参加表明して下さる方々との出会いを、心待ちにしています。


文責:三宅萌

それぞれのハマコ像

【article】

『100人のハマコ』、3日間連続での撮影が無事終了しました!

実は、女優だけでなく、ダンサーなども含めた「表現」に長けている女性の方々にご参加頂いております。

身体的な表現と、顔の表情。
それらが連動し、何かが滲み出てくるのを、カメラマンの加藤はじっと待ちます。

女優とカメラマンのセッションは、2人にとって濃密な時間です。端っこに突っ立っている制作の私は、何だか見てはいけないものを見ている気持ちになります。

この撮影期間、多くの参加者から「調べてみたらこうだったので」「こういうハマコにしたくて」というお言葉を何度も頂きました。こちらの熱量に、参加者の方々が応えようとして下さっているのが、本当に嬉しかった…!

8月はまだ始まったばかり!
(といってももう12日)
まだまだ撮影は続きます!
どんなハマコさんと出会えるのか、ワクワクが止まりません。



文責:三宅萌

「100人のハマコ」撮影再始動!

【article】

皆さまこんにちは。『100人のハマコ』制作を担当しております、三宅萌です。
どうぞよろしくお願いいたします。

さて。7月22日木曜日、『100人のハマコ』再始動後初の撮影が行われました。

カメラマンの加藤甫と、隙間時間で「モテるってなんだろう」と話していたのですが、その答えが最後の参加者の撮影で見つかったり。撮影を通して、「男」「女」「人間」「人生経験」など、色々考えたり。
この現場に立ち会えるのって面白いなあと感じています。

それぞれ異なる魅力を持つ方々が演じるハマコ。写真の仕上がりが楽しみです。
皆さまにも素敵な形でお届けできますように。

そしてご参加下さる方も、まだ受け付けております。
制作・三宅萌のTwitterもしくはInstagramまで、DMをお送りくださいませ。

8月に入ったら、撮影が何日も続きます。
どのような女性と出会えるか、今からワクワクです。


文責:三宅萌

【100人のハマコ】プロジェクト

【article】
 大正時代の横浜に実在した「メリケンお浜」と呼ばれた女性をモチーフに、2015年より『ウキヨホテル』シリーズを描いている劇作家・河田唱子。2017年、劇作だけではないウキヨホテルのあり方を模索し、横浜に縁の深い写真家・加藤甫と共に、(リサーチを兼ねた)写真作品の制作を実験的に始める。以後、大正時代の横浜を代表する名所などで撮影を重ねる。

2019年トライアウト公演『ウキヨホテル』を行うと同時、舞台公演に限らないナラティブな表現活動を行うプラットフォームとして、アートプロジェクト「Ukiyo Hotel Projyect」を立ち上げる。第一弾として、2017年より行ってきた実験的な写真撮影を発展させ、”100人の女優が100通りのメリケンお浜を即興で演じ、100パターンのメリケンお浜を写真の中に立ち上げる”ことをコンセプトとした【100人のハマコ】シリーズを開始する。Ukiyo Hotel Projectの公式Twitter上で呼びかけを行うと、100名募集したところ、反響が大きく1週間で150名以上の女優やダンサー、歌手、コスプレイヤーなど多様な職種の方々からの応募を得る。

以後「”河田の描くハマコ”ではなく、自分自身にハマコをインストールして、”オリジナルのハマコ”をカメラの前で体現してもらう」という趣旨の元、スケジュール調整や会場探しに苦労しながら、断続的に撮影を行っている

2019年には松戸市にある「パラダイスエア」という施設に協力を仰ぎ、撮影。
女優と加藤が一対一で撮影となった。

「パラダイスエア」という施設は、元々ホテルだった建物を改装。
国内外の様々なアーティストたちが、ショートステイして作品作りに、ロングステイで長期的なアート制作を行うなど、様々な用途で使われる、松戸市や文化庁の助成も受けている、芸術活動の拠点。
元々がホテルだっただけに、「ハマコ」を表現してもらうには、適切な舞台と言えた。

そして、大きなベッドルームで、加藤がシャッター音のしないカメラを用いて撮影。
カメラ・シャッターを意識しないで自由な表情を女優に見せてもらい、「ハマコ」という役柄を、違う女性の顔・体がそれぞれ表現していく、その面白さが出る撮影となった。

2020年、コロナ禍によりプロジェクトは中断。
しかし、2021年、新たに【100人のハマコ】は再起動。
コロナ対策を十全に図った上で、撮影を再開。
100人100通りの、様々な「ハマコ」を写し取っていく。